招聘公演までの経緯

このオペラは、副題が、The Town of Titipu (秩父の町)といい、1885年イギリスで初演された、日本を舞台にかかれた傑作オペラです。
2001年にはじまった私共の公演は、その約14年前に、タレントで放送作家の永六輔氏がラジオの番組で、オペラ・ミカドと秩父市の関係の事を話した事がきっかけになりました。

しかし遡れば、近代芸能史研究家の倉田善弘氏の書物や、小説家猪瀬直樹氏の名著「ミカドの肖像」などでも、日本におけるオペラ・ミカド史や、再三に渡り登場する、チチブという名とオペラ・ミカドの関係をとり上げています。
秩父の「オペラミカドを秩父で公演する会」塚越会長、宮澤教授の渡英による現地調査などでも、副題は、秩父のことであるという結論に達しました。長い期間の秩父市民の熱意、秩父市長(内田全一氏)の尽力、市議会や永六輔氏の協力、沢山のオペラ歌手を輩出した町であることも幸いし、2001年3月9日、ついに秩父市民オペラ「ミカド」の初演に漕ぎ着けました。
この公演には、永六輔氏、猪瀬直樹氏はじめ、全国から、そしてオペラ・ミカドを愛する外国の方々まで、沢山のファンが秩父に駆けつけました。話題を呼び、再演と東京公演の声も高まり、2003年3月、秩父市と東京芸術劇場中ホールで公演が行われました。また、その後も出演者によるコンサート、ハイライトなどは各地で行われ、2005年7月には、東京丸の内で、ハイライトながらオペラ・ミカドが上演され、また大衆芸術の必要性と価値観を問うシンポジウムにまで発展しています。私共の公演は、観る物に解りやすく、楽しく、しかし音楽的な水準は高く、日本を舞台にした外国のオペラを沢山の方が気軽に楽しめる舞台に仕上げております。

オペラ・ミカド招聘

英国、アメリカ、オーストラリアなどの英語圏はじめ、欧米諸国では90%以上の人が知っているといっても過言で無いこのオペラですから、私共が2001年に初演したときには、海外でも大変話題になりました。また、公演の情報提供を申し出る海外の劇場関係者もあり、資料を提供する間に、今回の公演主催である、Gilbert&Sullivan Festivalのスミス氏の目にも留まり、
2006年に招聘される運びとなりました。ギルバート&サリバンは、この「ミカド」を含む14の作品を創り上げた、英国人の戯曲演出家と作曲家のペアの名前です。この2人を讃えた音楽祭が、13年目を迎えた今日では、世界中のファンか英国喜歌劇のメッカとして評価も高く、世界から出演応募者が後を絶ちません。その中から私共のカンパニーが招聘されたことは、名誉なことであり、また日本人によるオペラ「ミカド」が海外で公演した例は無く、英国喜歌劇史上、日本のオペラ史上にとっても大切な公演となり、音楽史に1ページを刻むことができました。

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